紹介してくれてありがとうございます、音さん。非常によく書きました。これからも頑張って日本語版を完成させます。よろしくお願いします。
First book review in Japanese, arigato gozaimasu! 日本人寫的讀後感。這是很大的動力,FuFu 必須繼續做好日文版,把 MJBB 帶到日本去! ・ 著者はマレーシア人の FuFu(フフ)さん。2015年の暮れから半年ほどかけて、マレーシアの約 200の町を路線バス**で訪問。その土地の名物料理に舌鼓をうったり、発展する町並みに幼いころの記憶を重ねたり、バスターミナルで地元の人と友達になったり。それらの旅の思い出が、素敵な写真とともに、ていねいな言葉で綴られている。 旅は、マレー半島ペラ州のタンジュン・マリムから始まる。首都クラルンプールからバスで 70分、運賃 7.70リンギット(約230円)でたどり着く FuFuさんの故郷だ。 幼いころには無かった鉄道の駅ができたことで発展し、変化した町並み。でも、目を凝らして見ると、駅から北側にのびる道路は昔のまま。歩けば、自転車修理の店、小さな本屋さんが今も変わらず営業していることに気づく。昔よく食べていた豆腐花の屋台があり、のぞくと「あら、久しぶりに帰ってきたのかい?」と 10年前と変わらない店主。FuFuさんとの再会を喜んでくれた。 また、ある日、FuFuさんは先住民族オランアスリの村を訪れる。なかなか会う機会のなかった人たちと話をしてみたい。旅先で偶然知り合ったオランアスリの男性の自家用車で村へ。目に入ってきたのは、アタップの椰子の葉で覆われた屋根、自家発電機の電気でテレビを見る子どもたちだった。話を聞くと、この村の男性は出稼ぎをしていることがほとんどだそう。こちらにポーズをとる3人の子どもたちをファインダー越しに眺めながら、満ち足りた人々だ、と FuFuさんは感じる。そして「そんなオランアスリの人々とって僕は、きっとエイリアンみたいな奇妙な存在だろう」と記す。 このようなエピソードを読んで、まるで同じだなぁ、と思った。 初体験にハラハラし、知っている味にノスタルジックを感じ、新しい人との出会いを楽しみ、ときに自己と向き合う FuFuさん。それは、わたしがマレーシアを旅しているときと同じだ。 そこがじぶんが生まれた国であろうとも、外国であろうとも、旅をすることで気づくのは、じぶんの知らない景色で、感覚で、そして多彩な色に満ちていることに。なのでこの本を読むと、マレーシアだけでなく、日本も旅をしたくなる。 やっぱり旅っていいものだ。 月並みな言葉、 いや、月並みじゃないのだ。 旅ができるってことは。
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AuthorMalaysian. Traveller. Aries. Love cooking. Simple. Archives
August 2022
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